大谷教授のメッセージ

 大谷・北川研究室では、クロマトグラフィーや質量分析を主体とした、新しい分析・計測手法の開発に関する研究を進めています。当該分野では、世界的に見てもどこにも引けをとらない仕事をしていると自負しています。われわれの研究室に配属された卒研生・大学院生の皆さんも、当然ながら「新しい分析・計測手法の開発」に関係したテーマで研究を行い、しかるべき成果が挙がれれば、大学院進学後には国内の関連学会での発表はもとより、国際的な学術雑誌への論文投稿や、海外での国際会議における研究発表などをしていただくチャンスがあります。
 もちろん、若い皆さんたちのこれからの長い人生を考えれば、大学あるいは大学院で行った事柄だけで一生まかなっていくことは到底できません。そこで、私たちは、それぞれの具体的な研究成果以上に、それらを行っていく過程で、研究を進めるというのはどういうことなのか、物事を論理的に考えるにはどうすればよいか、あるいは得られた成果を他者に的確に説明するにはどうしたらよいか、などを皆さんそれぞれが実践的に身に付けていただくことを、最重要視しています。これらが身につけば、今後どのような場面で、どのような研究・開発などに携わることになっても、問題なく対処できるはずです。研究室のゼミについても、英語能力を高めていただくことを含めて、基本的には同様な考え方で進めています。
 卒研配属になる皆さんには、こうしたことを理解した上で、それなら大谷・北川研でやってみようという人に来ていただくことを期待しています。特に、大学院進学に意欲のある人を求めています。さらに、折角なら博士後期課程まで進学してやってみようという人は大歓迎です。また、大学院については、分析化学以外の分野で卒研を経験した人、あるいは他大学からの進学者も大いに歓迎します。何はともあれ、研究室の活動をさらに一層活性化できる人材の参画を待望しています。

2008年度就職担当メッセージ

卒研配属を迎える皆さんへ

 これから卒業研究を始める皆さんには、学部を終えてすぐに就職することは決して奨励しません。大学院へ進むことを強く勧めます。少なくとも名工大の入学試験の関門をくぐり抜け、さらに卒業研究に着手できるところまでたどり着いた皆さんであれば、大学院へ進む資質は誰もが持っていると考えています。
 これから卒業研究に取り組むことによって、大学における本来の学業の醍醐味をようやく味わうことができます(卒業研究の意義については、上記の私のメッセージを是非参照して下さい)。どの研究室に配属になったとしても、「未知の課題」に如何にして取り組むかを、実践的に経験していただくのが、卒業研究の大きな目的です。しかし、真にこの目標に到達するためには、1年間というのはいかにも短すぎます。指導する立場としても、皆さんにはやはり大学院に進学して、少なくともさらにもうあと2年は取り組んでいただかなければ、本当の意味でこのことを身につけていただくのは極めて難しいと考えています。皆さんを迎える産業界(会社・企業)も、昨今は大学においてこうした経験を積んでいることを新入社員に大いに期待しているため、学部卒よりも大学院修了者が求められることになるわけです。また、皆さんの立場からしても、大学院を修了したほうが、会社および職種の選択の幅ははるかに広がります。特に、研究職に就くことを希望するのであれば、民間企業に就職するとしても少なくとも修士課程程度は終えているべきであり、場合によっては博士課程を修了して学位を取得することがさらに望ましいと思います。
 進学することによって、社会に飛び出すのが2年(博士課程ならさらに数年)遅くなることを懸念する人がいるかもしれませんが、10年たってみれば、社会へ出た時期が早かったか遅かったかは、ほとんど意味をなさないことがよくわかると思います。10年後に問われるのは、いつ就職したかということではなく、その時までに何を成し遂げてきたかということに尽きます。

就職活動について

 大学院に進むかどうかによって、時期的なずれは多少ありますが、いずれにしてもほとんどの皆さんは、民間企業であれ公的機関であれ、何らかの組織にいつかは就職することになります。そこで次に、就職担当の立場から就職活動についてコメントしたいと思います。
 昔とは違って、現在は「就職活動」なしに首尾よく就職することはほとんど不可能です。したがって、「就職活動」は皆さんの今後の人生を大きく左右する重大事であることはよくわかります。しかし、ここで是非認識していただきたいのは、学生の本分は「学業を修めること」にあり、就職活動はあくまでも「課外活動」かつ「私的活動」であるということです。「就職活動」を理由にすれば、何でも許されると思ったら大間違いです。就職活動に時間を取られ、腰をすえた実験・研究ができない人には、卒業認定・修了認定することはできませんので、われわれとしても就職活動には一定の歯止めをかけざるを得ないことになります
 昨今目に余るのは、「下手な鉄砲も数撃ちゃあたる」的に、やたらにエントリーしまくり、会社説明会や面接試験等に東奔西走する姿です。その前に、まず自分の適性や希望をよく考え、ある程度志望先を絞り込んで活動を行うべきです。そのためは、親兄弟はもとより、先輩や指導教員・就職担当教員などのアドバイスにはできるだけ耳を傾けつつ、一方ではそれに振り回されすぎることなく、最後は自分自身でよく考えて行動してください。決して、悩まず、あせらず、浮き足立たずというのが肝要です。幸いこのところは、就職する側に極めて有利な社会情勢になっていますので、あわてる必要は全くありません。
 また、就職活動にはそれなりに時間もお金もかかります。よく考えて行わないと身も懐も持ちません。そこで、是非学校推薦や教授推薦をうまく活用してください。多くの場合、推薦を受ければ就職活動の初期段階が免除されますので、時間的にも金銭的にも大きな節約になります。もちろん、推薦をもらった場合にはそれを最優先していただくことになります。よく、できるだけ多くの会社を比較検討してみたいということを理由に、推薦をもらうことを躊躇う人がいますが、たとえいくつもの会社からうまく内定を得たとしても、最終的に入社できるのは一つだけです。インターネットその他でどれだけ調べ上げても、また説明会や工場見学でいくら詳しく仕事の内容を聞いてみたところで、本当のところは実際に入社して働いてみないとわからないと割り切って、どこかで腹を決めることが必要でしょう。

出版物等で発信されたメッセージ等

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